戦後の愛媛を代表する洋画家の一人、岡本鉄四郎(1915~98年)が、戦地で描いた素描や水彩画を集めた企画展「戦地の手触り 岡本鉄四郎 戦後70年 甦(よみがえ)るスケッチ」が12日、久万高原町菅生の町立久万美術館で始まった。11月23日まで。
 南宇和郡西外海村(現愛南町)に生まれた岡本は、1933年に上京し、文化学院美術科に進学。画家として渡仏を目指すも召集で夢を断たれ、中国の徐州や北京で陸軍の宣伝活動に従事した。同展では、岡本が描いた現地の風景や人々の暮らしなどのスケッチを中心に約250点を紹介する。